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バリュー投資で必要な財務諸表分析

個人投資家の株式投資の方法としては、企業の株価が割安になっているところを買うバリュー投資が挙げられます。バリュー投資を行う上では、財務諸表の分析をすることが必要になってきます。

財務諸表としては、まずバランスシートを分析することが重要です。バランスシートでは、企業の保有している資産がどれくらいあるのかをチェックしていきます。次に企業の資産から債務を引いた純資産が株式の時価総額に対して、どの程度になっているかの株価純資産倍率を算出します。この株価純資産倍率が1を割れているような企業は株価が割安に放置をされている可能性があるため、バリュー投資としての対象企業になり得ます。

次に財務諸表として損益計算書を分析することも大事となってきます。損益計算書では売上げや営業利益、経常利益の前年比の伸び率をチェックしていきます。また、損益計算書では過去数年にさかのぼってチェックする必要も出てきます。過去数年間のチェックによって、企業の業績動向が掴めるようにあります。

さらに本決算の損益計算書の純利益が、株式の時価総額に対して何倍まで買われているかを示す株価純利益率を算出します。株価純利益率が低い企業ほどにバリュー投資では買いの対象をなりやすくなってきます。しかし、株価純利益率が低くても業績が縮小傾向の企業では、株価が割安とは言えないために注意が必要となります。

なお、近年では財務諸表でもキャッシュフロー計算書が重視される傾向も起こっています。キャッシュフロー計算書を見ることで、企業が年間でどのくらいのキャッシュを生み出しているかが分かります。このキャッシュフローの額を基にして、企業の株価が割安がどうかを判断する方法を取ることができます。

バリュー投資とウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェットの株式投資スタイルはバリュー投資です。バリュー投資とは株式市場で企業価値よりも低い株価で取引されている銘柄を購入して、適正価格以上になったら売る投資手法です。
バリュー投資で重要なことは、企業価値を調べ、株価が割高なのか割安なのか判断できるかどうかです。
ウォーレン・バフェットはROE(株主資本収益率)、PER(株価収益率)、売上高純利益率、有利子負債が企業価値を調べる上で、重要であることを述べています。

ROEとは株主資本(自己資本)がどれだけの収益になっているのか表す指標です。ROEが高ければ、株主資本に対して効率よく利益を出していることになります。

PERとは株価を一株当たりの利益で割ったものです。株価が下がったり、利益が増えれば、PERは下がるので、PERは低いほど、割安感があるといえます。

売上高純利益率とは売上に対して、どの程度の純利益を出したか表す指標です。売上高純利益が低ければ、売り上げが良くても企業の利益に結びついていないことがいえます。

個人投資家がこれらの指標を参考にして、バリュー投資を試みても、すべての条件が揃っている銘柄を見つけるのは困難だといえます。もし、簡単に見つけられることができれば、ウォーレン・バフェットのような人が多く誕生しているはずです。
なぜ、ウォーレン・バフェットはバリュー投資で成功したかというと、ほとんどの投資家が買いたがらないような、悪材料の多い企業に投資するからです。
悪材料の多い企業であれば、割安株を見つける確率は高くなりますが、その企業が将来、業績を伸ばすことができるか、それとも、大幅な規模縮小もしくは倒産してしまうかの判断は投資家の能力次第と言えます。

バリュー投資のメリット・デメリット

バリュー投資というのは、市場からあまり注目されずに株価が割安にもかかわらず放置をされている銘柄に株式投資をする方法となっています。

機関投資家から個人投資家まで割安な銘柄を特に好んで買うというケースは多いのですが、バリュー投資のメリットとしては値下がりリスクが低いという点に有ります。
すでに割安の状態で放置されていることから、それ以上下がるということは更に割安感が出るので下支えが期待でき値下がりしにくいという利点があるのです。
また、割安であることからいずれ適正水準の株価になるのではという期待もあり下値は限定的で上値を期待しやすいので、投資をしやすいという利点があります。

デメリットとしては割安で放置されているには理由があり、注目を集めなければ簡単には株価が上がらないという点にあります。
割安で放置されている銘柄は事業内容的にも伸び代がないことが多く、業績が安定していても伸びていくということも期待できないので株価の上昇を期待すると買いづらいものとなってしまいます。
いくら割安であっても上昇する理由がないのであれば、株を保有していても値上がり益を期待することができないためどうしても投資の優先順位としては低くなってしまいます。
そのため、割安だとわかっていてもなかなか注目をあつめることがなく、いつまでたっても割安のまま放置されるということは多くいつまでたっても株価が変わらず資金だけが拘束されてしまうということになります。

このようにバリュー投資というのはリスクは少ないものの、リターンも少ないローリスクローリターンの方法となっているので安定して利益を手にしたいと考える人には適した投資方法となっています。

個人投資家こそバリュー投資

株式投資では様々な投資法が存在しますが、個人投資家におすすめの投資方法がバリュー投資と呼ばれるものです。比較的利益が得られやすい投資の基本として、活用されています。
バリュー投資は単純です。株価が割安な状態にある銘柄を狙うだけです。割安というのは、本来の価値よりも安い価格がついている銘柄のことをいいます。割安株の基準となるのが、株価収益率のPERと、株価純資産倍率のPBRです。

PERは、その会社の利益に対して、株が何倍買われているかを確認する数字として使われます。つまりPERが低いほど、利益に対して多くの株が買われていない状態だと判断できます。割安株を狙うなら、PERの倍率が低い銘柄を狙いましょう。

PBRはその会社の資産に対して、株が買われている度合いを知るために利用される数字です。こちらも倍率が低いほど、割安の銘柄だと判断できます。

PERやPBRが低い銘柄は、基本的に株価が安い状態になっており、利益が出しにくい時期だといえます。あくまでも買い時の指標として使われるもので、売りに出すにはタイミング的に好ましくありません。ですが、機関投資家の場合には個人や企業、団体からの出資金で運用して利益を確保しなければならず、運用実績を落とすことができません。配当から手数料を確保したり、成績をよく見せるためにも、値下がりしてしまった銘柄を投げ売る必要が出てきます。将来有望な割安株だとしても同様です。
一方、個人投資家であれば自分の資金で株式投資を自由に行なえますので、他人の利益を考えずに運用できます。バリュー投資を利用して割安株を適切に選んで購入することで、将来的に大きな利益を得られる可能性があります。

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